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上野動物園で猛獣脱出対策訓練-大地震によるクロサイの脱出を想定

上野動物園で猛獣脱出対策訓練-大地震によるクロサイの脱出を想定

脱走したクロサイ。中には動物園の職員2人が入っている

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 上野動物園(台東区上野公園、TEL 03-3828-5171)で2月8日、猛獣脱出対策訓練が行われた。

捕獲されたクロサイ

 多摩動物園と入れ替わりで2年に1度行う同訓練。今年は大地震によりサイ舎放飼場の壁が崩れ、クロサイが園内に脱出したという想定で行われた。

 13時20分に地震が発生し、クロサイが脱出したというアナウンスが流れると、警備員が拡声器で来園者を避難させた。そして13時30分、クロサイの張り子の中に2人の職員が入ったクロサイが登場。耳や尻尾などを動かしながらしばらく周囲を徘徊(はいかい)した後、遮断網を突破しようとするものの、木材をたたきつけ、大きな音を出す職員たちに驚き断念。

 しかし、街路樹やゴミ箱などにぶつかりながらも、再び遮断網に迫るクロサイ。今度は職員に激突し、負傷を負わせて脱出に成功した。網を突破すると、ゆっくりと西園モノレール乗り場方面へ移動し、さらに来園者2人にも負傷を負わせ救急車が出動する事態となる。

 クロサイの脱出劇は終わらない。フラミンゴ舎を通過し、爬虫(はちゅう)類館付近に移動すると、珍客の来訪にフラミンゴも右往左往。しかし、ここで麻酔班が到着し、クロサイに向けて麻酔銃を発砲すると無事命中し、数分後にはクロサイの動きも止まった。麻酔班が棒でつつき麻酔効果を確認すると、捕獲用ネットを持った職員たちが一斉に飛びかかり、13時58分、無事収容されて訓練は終了した。

 土居利光園長は「動物園の飼育舎は耐震構造もしっかりしており、地震によって動物が脱出することはまずないと考えられる。しかし、東日本大震災の原発事故で起きるはずがないという事故を想定する大切さを学んだ。職員には事故が起きる可能性を意識しながら仕事に取り組んでほしい」と話す。同園では1936(昭和11)年にヒョウが脱出するという事故が発生しており、近年ではニホンザルなどの脱出劇も発生した。今回の訓練でクロサイの脱出を想定した理由については、「西園で訓練を行いたかったため、西園で最も危険そうな動物を選んだ」と土居園長。

 今回使用した張り子のクロサイは12年前の同訓練で使用されたもの。「当時の職員による手作り」という張り子だが、土居園長は「着ぐるみではかわいい感じになってしまう。なるべく本物に近い物を用意した」と自信をのぞかせる。クロサイの中に入っていたのはアシカ担当と、アジアゾウ担当の飼育員。「訓練なので笑いがあってはいけない。職員を傷つけるくらいの真剣な気持ちで取り組んだ」と訓練を振り返る。

 来園者を巻き込んでの訓練に、来園者の女性は「どこか平和な感じの訓練だったが、実際に起こったら大変なことになる。とても大事な訓練なのでは」と、その意義を理解する。別の女性来園者は「訓練があることを知らず、とてもびっくりした。クロサイの張り子がかわいく、思わず写真を撮ってしまった」と思わぬアクシデントを楽しんでいる様子だった。

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