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タンチョウの赤ちゃん、両親に見守られながら元気に成長中-上野動物園
(2008年07月10日)
上野動物園(台東区上野公園9)五重塔の前の放飼場で飼育されている、4月20日生まれのタンチョウの赤ちゃんが早くも親鳥ほどの大きさに成長し、注目を集めている。
タンチョウは、天然記念物に指定されているツル科の鳥類。一度結ばれた夫婦は、行く末もペアを解消しないと言われる愛情深い鳥としても知られる。同動物園のタンチョウペアの間には今年、2つの卵が生まれた。片方は「カラスに割られてしまった」(飼育員の生井沢さん)が、親鳥夫婦は葦(あし)の枝などを集めて作った巣の中で、残るもう片方の卵を守るようにしながら交代で温めていたという。
ふ化した当初は300グラムほどだったという雌の赤ちゃんは、小松菜・サツマイモなどとドライフードを混ぜたエサや、細かく切られたアジなどを口にしながら、この2カ月半ほどで親鳥たちに並ぶ大きさまで成長。同動物園で同じ位の時期に生まれた他の動物たちの赤ちゃんと比べても、その成長速度は随一を誇る。
「生まれて間もなくは、フワフワとした柔らかい茶色の羽毛に包まれていたが、最近は尾の辺りも親鳥と同様に『白っぽい色』へと変化してきた」と話すのは、今年の4月から飼育員を担当している生井沢さん。「親鳥たちは、赤ちゃんの体が大きくなってきている現在も(放飼場内の)ため池にエサとして放流されるドジョウを赤ちゃんに取って与えたり、カラスが進入して赤ちゃんに近づいてくると声を上げて威嚇する」(同)など、親子3匹の成長を見守ってきた。「親子が離れることなく、寄り添うように移動している」(同)とも。
これから約1年間、次の繁殖期ごろまでは、親鳥のサポートを受けながら成長する「赤ちゃん」。同時期まで羽毛の色も変わらず、茶色の部分が残るという。「通常であれば、約3年で頭の部分に赤みが差してくる。それがタンチョウにとっての大人の『印』のようなもの」(同園の井田さん)。
繁殖期には、同放飼場で共に飼育されている「シジュウカラガン」との小競り合いのような光景も見られたが、現在は落ち着き、皆で仲良く暮らしているという。生井沢さんは「13時過ぎの『ドジョウを与える時間』は特に、親たちが赤ちゃんの世話をする光景を間近で見てもらえる機会。その時間が終わると、親子がそろってのんびりと休んでいる姿も。仲の良いタンチョウ家族の成長を見てもらえれば」と紹介する。
開園時間は9時30分~17時(入園券の発売は16時まで)。入場料は、一般=600円ほか。月曜休園。
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