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千駄木のギャラリーで「きんぎょ展」-空中を泳ぐ金魚が涼しさ運ぶ
(2008年07月18日)
千駄木のギャラリー「Kingyo」(文京区千駄木2、TEL 050-7573-7890)で7月10日から開催されている企画展「KINGYOのきんぎょ展」が、夏本番を迎えようとしている千駄木の街に涼しさを運んでいる。
同展は、同ギャラリーが8年目の夏を迎えたことから、同ギャラリーと交友関係にある作家、展示を行った経歴を持つ40人のアーティストを招いて企画されたもの。会場内には、同ギャラリーにちなんだ「金魚」という展示テーマに沿って制作された作品がところ狭しと肩を並べる。
ヒノキを素材にした升にアクリル樹脂を流し込み、その中で描かれた金魚が泳いでいるかのように見える作品「金魚酒」など、独自の「金魚世界」を作り出す絵師・深堀隆介さんは、日本間を思わせる「ついたて」をキャンバスに、黒い出目金と朱色の金魚を描いた。深堀さんを筆頭に、会場全体をそれぞれのアーティストがとらえる「きんぎょ」たちが泳ぐ。
金属などで制作したよろいを自ら身に着け、ポートレート化したものにドローイングを施すというスタイルで「現代社会のリアル」を独自の視点から表現するASADAさんは、金魚が「体の上の水面を跳ねる」ビキニ型の陶製ボディークロスを展示。アジアを中心に世界的な交流活動を行い、地域に関わる事業「ナガサキ誓いの火」の灯火台モニュメントの制作を手がけるなど、幅広い視野を持った「ものづくり」活動を行う、長崎大教育学部教授の井川惺亮さんは、ビビッドカラーの金魚が集合する様と、和を思わせるサークルの融合を独自の色彩感覚で表現した。
ポップな色彩の色鉛筆や洗濯ばさみなど、日用品を素材に「日常をアートに変換」させる作品を発表する村元崇洋さんは、金魚が水を得て躍動する様子をレトロなおもちゃ「ルービックキューブ」に写した。粘土で作られた原形の上に、漆に浸した麻布を貼り重ねて作る「脱乾漆像」作品を得意とする小日向千秋さんは、金魚の尾ヒレをモチーフにした黄金色の造形を展示。
そのほか、現代のアートシーンを先駆するアーティストや気鋭作家らによる、絵画などの平面作品、空間全てを作品と見立てるインスタレーション、造形などの立体作品、陶器などさまざまな「金魚」が会場を埋め尽くす。会場前に屋外展示された「空中を泳ぐ大きな金魚」も、深堀さんよって筆描きされたもの。街を行く人々が足を止め、同作品を眺める光景も見られる。
同ギャラリーの扇谷さんは「(ギャラリーの所在地)文京区千駄木は昔、湿地帯で金魚の養殖や釣り堀もあった場所。特別な思い入れがあったわけではないが、名前を覚えてもらいやすいようにと(『きんぎょ』という)音だけをもらった」としたうえで、「でもこの名前だったからこそ、(『きんぎょ』に引かれた)深堀さんや井川さんとの出会いが生まれた。意図せずして、KINGYOが一人泳ぎしだしたように思える。これからは、毎年恒例の展示にしていきたい」と話す。
開館時間は12時~19時(最終日は17時まで)。月曜休館(7月22日は休廊)。7月27日まで。
「「鉄」を素材に彫刻家5人がグループ展-千駄木のギャラリーで(上野経済新聞)横浜大世界に「金魚焼」屋台オープン-中華街版たい焼き(ヨコハマ経済新聞)渋谷で田名網敬一さんの新作展-「金魚」に着想、彫刻作品も(シブヤ経済新聞)ギャラリーKingyo
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