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昭和30年代の暮らしを「モノの価格」から体感−下町風俗資料館
(2008年07月24日)
古き良き下町の街並みを再現し、大正時代の生活道具や玩具などを展示する「下町風俗資料館」(台東区上野公園2)で7月15日から、昭和中期の暮らしを振り返る体感型の企画展「昭和30年代の暮らしの値段 〜お金の価値とモノの価値〜」が開かれている。
同展は、電化製品や雑誌などさまざまな『モノの値段』を通して「昭和30年代を中心とした、当時の暮らし」にスポットを当てるもの。会場には、敗戦による混乱が落ち着き、日本がアメリカの生活様式を取り入れ始めた「当時」の光景が広がる。生活に関わりの深い日用品から「3種の神器」といわれた家電まで、ありとあらゆる「モノ」を値段とともに展示。電気こたつや扇風機など、実際に手に触れられる展示品も用意されていることから、よりリアルに当時のライフスタイルの変革を体感できる。
電気洗濯機、電気掃除機とともに当時「3種の神器」と呼ばれた電気冷蔵庫は、1959年に販売されたナショナル製のもので79,500円。そのほか、オランダ・フィリップ社製のテープレコーダーは146,000円、三菱製の電機扇風機は13,000円前後、12,900円で販売されていた東芝製のトランジスタラジオなど、「モノ」と「価格」を合わせて展示している。「当時の大卒社会人の初任給が約1万円だったことを踏まえると、単純に考えても家電は相当高価なものだった時代だと分かってもらえれば」と話すのは、同資料館で専門員を務める戸張さん。
さまざまなメディアが発達し、気軽に電子機器を手にすることができるようになった現代、「電化製品が『当たり前にあるものではなかった』昭和の暮らしと『今』を比較すると、いろいろなことが見えてくる。当時と価格に変動がないもの、大きく変わったものなど、実際に自分が展示の準備をしている際に、その変化に驚くこともあった」とも(同)。会場となる同資料館2階に常設されている「番台」横には、銭湯の入浴料の年表と変遷グラフが展示され、下町風情との関連を匂わせている。
同館では、ガラスケースに並んだ展示品を「見るだけ」ではなく「展示されているものに触ったり、(ドアであれば)開けてみることもできる」という(戸張さん)。「現代のメディアを使えば、すぐに膨大な情報を得ることができるけれど、実際に『モノ』に触れてみて感じることもあると思う。例えば家電をとってみても、最近の製品は無機質なデザインであるのに対し、昭和の時代に作られた『モノ』には独特の魅力のようなものがある。『モノ』が『使う人の生活』を考えて変革を遂げてきた部分も見えてくる」とも。
開館時間は9時30分〜16時30分(入館は16時まで)。8月3日までの「うえの夏まつり」期間は20時30分まで(入館は20時まで)。月曜休館。9月13日からは「昔の子どもの遊び」をテーマに、メンコやおはじきなどの体験ができる特別展を開催する。
高度成長期の昭和の道具と暮らしを紹介−大阪くらしの今昔館(梅田経済新聞)スリーエフが全国ご当地サイダー、復刻版「オリツルサイダー」も(ヨコハマ経済新聞)伊勢佐木町で「昭和30年代の相鉄」写真展−巨大パノラマ鉄道模型も(ヨコハマ経済新聞)下町風俗資料館
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