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ドイツ在住の現代作家・佐藤雅晴さん、谷中で初個展-CGによる現代絵画
(2009年05月13日)
谷中のコンテンポラリーアート・ギャラリー「Gallery Jin Projects」(台東区谷中2、TEL 03-5814-8118)で5月9日より、ドイツ在住の現代アーティスト佐藤雅晴さんの初個展が開催されている。
現在デュッセルドルフを拠点に活動している佐藤さんは、「夢」や「気配」をテーマに独自の世界を11台のモニターで展開したアニメーション作品「Avatar 11(アバター11)」で、第12回岡本太郎現代芸術賞で特別賞を受賞するなど、近年注目されている現代アーティスト。
1999年に東京芸術大学を卒業後、2000年に「日本での制作活動に行き詰まり、画材も持たずトランク一つでドイツに渡った」と話す佐藤さん。新しい生活環境の下で、頻繁に不思議な夢を見たことを契機に、夢で見たものをモチーフにペインティングを始める。「最初は安価な木炭で絵を描きそれをアニメーションにしたのがきっかけ」(佐藤さん)と、独学でアニメーションを制作。「環境が変化した中で、自分の状況に合った画材がコンピューターだった」(同)と振り返る。
初個展となる同展は、アニメーションの他に並行して制作されてきた平面作品の新作9点が展示される。一見して写真のような作品群はすべて作家の手作業によるコンピューターグラフィックス。
自身で撮影した写真をパソコンの画面上で再構成し、細部に至るまで精密にコンピューターグラフィックスで色を重ね、夢とも現実とも言えない独自の世界を表現する。その技法について佐藤さんは「フォトショップのペンツールなどを使い、ひと筆ひと筆描いている。過程自体はアナログの行為に近いので、従来のCG作品というよりもむしろ「絵画」として制作している」と話す。「1日18時間、画面に向かっていることも」(佐藤さん)とも。
今回の展覧会についてギャラリーオーナーの一杉さんは「コンテンポラリーアートとして新しい絵画の可能性を切り開いている作家。デジタルの手法としても、ここまでのクオリティーが出せる人は珍しい」と話す。
開廊時間は12時~19時(最終日は17時まで)。月曜・火曜休廊。6月6日まで。
佐藤雅晴さんの作品「Hands」(関連画像)「上野の森美術館大賞展」開催-大賞は京都の大学院生・眞鍋享子さん(上野経済新聞)谷中に製氷店を改装した工房兼ギャラリー、帽子作家が立ち上げ(上野経済新聞)芸大出身の現代美術家、谷中のギャラリーで「デブリ」テーマに個展(上野経済新聞)Gallery Jin Projects
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