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谷中在住・映画監督の「谷中暮色」公開へ-ベルリン国際映画祭正式出品
(2009年10月30日)
谷中在住の映画監督・舩橋淳さんによる映画「谷中暮色」が一般公開されることになった。
若者の恋物語と幸田露伴原作「五重塔」の世界を融合したストーリーが描かれる同作品。かつて谷中に存在し、昭和32年に焼失した谷中五重塔をめぐってさまざまな時代や人々の思いがつづられる。作品ではフィクションとドキュメンタリーが融合した「ドキュ・フィクション」という手法が用い、ドキュメンタリー部分には、谷中の風景はもちろん、五重塔再建を唱える加藤勝丕さんや日蓮宗常在寺で墓守を務める小川三代子さんら谷中の人々も多数登場する。
同作は、今年行われたベルリン国際映画祭に正式出品されたほか、香港、ソウル、インド、サンパウロなどの映画祭でも上映され高い評価を得た。現代、過去、そして江戸時代とさまざまな時代が交錯する同作品。舩橋監督は「温故知新の逆で『温新知故』という表現が映画では可能なのではないかと考えた。現在も谷中霊園に残っている五重塔の礎石から五重塔の姿が想像できるように、現代の若者の恋愛を描くことで江戸時代の恋愛を見つめることもできる。時代間で変わり続けるものと、変わらないものを描き出せるのでは」と話す。
舩橋監督が講師を務めた映画学校の企画として撮られた同作は、もともと劇場公開の予定はなかった。「谷中で完成披露試写会を行い、150人以上の地域住民に来場してもらった。立ち見でも入りきることができず残念ながらご覧いただけなかった方も多かったことから、劇場公開に向けて動き出した」と公開までの経緯を明かす。
舩橋監督は1974年大阪出身の映画監督。大学卒業後、映画を学ぶために渡米し、ニューヨークで10年間映画の演出に従事。オダギリジョーさん主演「Big River」や、ドイツ、フランスなどの映画祭で好評を博した「echoes」などを発表している。2007年に帰国後、谷中を拠点に映画製作を続けている。
同作品は10月31日~11月13日、シネマート新宿(新宿区)で上映される。公開初日は舩橋監督と主演俳優らによる舞台あいさつが行なわれるほか、「谷中特典」として先着順に「やなか珈琲」のコーヒーをプレゼントする。
燃え上がる谷中五重塔(関連画像)制作期間8年‐コマ撮りアニメ「電信柱エレミの恋」、写真美術館で公開へ(シブヤ経済新聞)横須賀出身・窪塚洋介さん出演映画「パンドラの匣」公開‐俳優活動を再開(横須賀経済新聞)弥生美術館で「安野モヨコ」展‐ポショワール作品を中心に70点展示(上野経済新聞)谷中暮色
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