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幻の名作映画を復元・公開へ-映画保存協会、資金提供呼びかける
(2008年04月21日)
NPO法人「映画保存協会(FPS)」(文京区千駄木5、TEL 03-3823-7633)は、戦前戦後「日本の二枚目の代名詞」として君臨した長谷川一夫主演の映画「黒手組助六」の復元・公開に向け、「里親」(資金提供者)を募っている。
同法人は、家庭や地域に眠ったままになっている「時代の記憶を持つ映画」を発掘、劇場公開にふさわしい35ミリ版に復元、上映・保存をすることを目的に、2005年から活動を開始。今回で5回目を迎える。復元に必要な資金は1作品あたり約50万円程。提供者「里親」を一般から募り、情報を共有することで、さまざまな世代へ向け「映画保存」の重要性や「映画フィルム」ならではの魅力を訴えてきた。
同プロジェクトでは、これまで「幻の映画」とされていた4作品を復元、上映してきた。1回目の「里親」作品「サイレント喜劇の神様」と呼ばれる斎藤寅二郎氏が監督を務めた「モダン怪談100000000円」(1929年)は、長きに渡り一般家庭で眠っていたもの。同監督の家族が里親となり、スクリーンに蘇った。そのほか、同協会が復元してきた映画は、フィルムセンターをはじめ、韓国のソウル・チュンムロ国際映画祭でも上映されるなど、話題を集めてきた。
今回、「里親」を募っている「黒手組助六」は、同協会の近くの谷中に眠る長谷川一夫が主演する歌舞伎映画で、京都・下加茂撮影所で撮られた「失われた名作」として名高い作品。長谷川さんの芸名も「林長二郎」となっており、若かりしころの貴重なアクションシーンなども記録されている。今年は長谷川一夫の生誕100年にあたることもあり、上映作として選定。同協会の会員全員で墓参にも出かけた。
同協会の郷田さんは「ひとつの映画を復元するには、発掘・調査・補修・復元・上映・保存という長い過程がある」と上映に至るまでの、地道なプロセスを挙げる。「これらを経て復元された、里親の名前入りの映画を通して、映画保存の重要性を少しでも多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と参加を呼びかける。
映画保存協会「映画の里親プロジェクト」PR映像第2回「はらっぱ市」-谷中の自由空間で街と一体化したイベント(上野経済新聞)谷中のギャラリーで横尾忠則さん新作展「ふたつめの壷」(上野経済新聞)
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