エリア特集2011-01-24
無料で楽しむ! 上野経済新聞エリア「東京スカイツリー観測」レポート(第2弾)
最高高さ634メートルまで残り100メートルほどになった「東京スカイツリー」(墨田区押上)。日々成長を続け、竣工まであと1年に差しかかった。今年7月に取り上げた上野経済新聞エリアでベストビュースポットの第2弾をレポートする。
東京文化財研究所裏
待合タクシーのたまり場だが、遮る建物もなく人通りも多くないためのんびり見られる。
文化財保護に関する調査研究を行う東京文化財研究所は国立博物館に隣接し、鶯谷駅南口から歩いて約10分の場所にある。東京スカイツリーが観測できる裏道は、待合のタクシーが並んでいるものの寛永寺第一霊園のそばということもあり、静かで人通りの少ないため人目を気にせずじっくり堪能できる。周りに遮る建物がないのも特徴だ。
鶯谷駅南口
列車の進入・退出時がシャッターチャンス。橋上駅ならではのアングルだ。
橋上駅になっている鶯谷駅南口からは、ぜひ列車が駅構内に進入、あるいは退出するタイミングでカメラのシャッターを押してほしい。山手線と京浜東北線のほかに、高崎線、宇都宮線、常磐線などの在来線も併走しているので、違った画が撮れるはずだ。ビルに阻まれて東京スカイツリーの全体は見えないが、350メートル付近の第1展望室から上ははっきり見える。
三ノ輪交差点陸橋(ワイズマート三ノ輪店付近)
スーパーマーケットの目の前ということもあり人通りが激しいが、見え方は良い。
昭和通り(国道4号線)と国際通り(都道462号線)が交差する三ノ輪交差点にある陸橋からも東京スカイツリーが見える。ここはちょうど荒川区と台東区の境目だ。ワイズマート三ノ輪店がある台東区側の階段からがおすすめだ。もちろん同店前の地上からも見えるので、見え方の違いを楽しむのもいいかもしれない。だが、やはり陸橋上から見る方がいい。
蔵前橋(西岸)
隅田川、相撲、東京スカイツリーと東京名物を一度に味わえるスポット。
黄色に塗られたデザインが特徴的な隅田川にかかる蔵前橋。橋は両国国技館の最寄りということもあり、相撲の絵図があちこちにある。観測した日は日曜日にもかかわらず、人は皆無でのんびり楽しめるのが利点だ。人がたくさんいる浅草駅近くの吾妻橋に飽きたら、少し足を伸ばしてここまで来るのもいい。橋のたもとにある「蔵前水の館」がある東京都下水道局北部第一事務所付近からも東京スカイツリーの全体が見渡せる。。
▼情報
松坂屋上野店南館屋上
「チラ見」のような見え方。第1展望室から上を見ることができる。
松坂屋上野店の南館屋上にある屋上遊園からも観測可能だ。「マツザカヤ スカイランド」という小さなステージに上がると、東京スカイツリーの第1展望室がひょっこり顔を出す。小さい子どもには見えないかもしれない。そんなときは肩車してあげてほしい。竣工時にはもう少し見えるはずである。買い物ついでに立ち寄ってみるのもいいのでは。
JR上野駅パンダ橋口横断デッキ
上野の玄関口からも観測可能。ただし、その姿はビルの隙間からだ。
JR上野駅にある広い横断デッキからも東京スカイツリーを見ることができるが、ビルが多いところでは見るのに苦労する。上野駅周辺から見るのであれば、第1弾で紹介した「東京都東部公園緑地事務所前」まで歩いて見ることをおすすめする。横断デッキは東京スカイツリーの見物より、人間観察の方が面白いかもしれない。
▼情報
【編集後記】
高さが500メートルを超え、ますます観測可能な場所が増えた広域上野圏。300メートル台のときとはまた違った表情がうかがえる。成長する過程を見ると、毎回その姿が異なるので楽しみが多い。もしかすると完成後より工事中の方が見所が多いかもしれない。余談だが、朝まで上野でカラオケを楽しんだ午前5時、朝焼けに浮かぶ東京スカイツリーの景色は何とも美しかった。完成後は朝、昼、夜の楽しみ方もレポートしていきたいと思う。
(文責:鹿間玲子・西田陽介/上野経済新聞)
※写真は2010年11月撮影