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エリア特集2009-09-25

広域上野圏「発祥の地」レポート

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広域上野圏には、食べ物やスポーツなど多くの発祥の地が存在する。今回は、それらのいくつかについて、ウェブメディア「オモコロ」のライター「柿次郎」と共同で調査したものを紹介する。

日本最初の「喫茶店」発祥の地 「三洋電気東京ビル」

 1888年(明治21)年に、日本最初の喫茶店「可否茶館(かひさかん)」が上野に生まれた。当時、コーヒーは一杯一銭五厘で、一品料理、パン、カステラなども提供していたという。その他に、一階には碁、将棋、トランプ、クリケット、玉突きなどの遊具施設を揃え、更衣室、化粧室、シャワー室などの環境も整っていた。

 現在は、東京メトロ湯島駅から東に200メートルほど進んだ、三洋電気東京ビルの入り口近くに「日本最初の喫茶店発祥の地」として平成20年にモニュメントが建てられている。

 あまり目立たない場所ではあるが、モニュメント前で飲む缶コーヒーに、いつもより深みを感じたのは気のせいかもしれない。


▼情報

場所:東京都台東区上野1-1-10 三洋電機東京ビル

「ラジオ体操」発祥の地 「松葉公園」

 松葉小学校のすぐそば、木々が生い茂る松葉公園が「ラジオ体操発祥の地」だという。早速、向かってみると入り口に分かりやすい記念碑が。関連する証拠が、この記念碑のみという事で、書かれた文面を読んでから1人ラジオ体操に精を出した。小学生以来の公園でのラジオ体操に心踊るものがあったが、所詮は1人。お馴染みのBGMも無かったので早々に退散した。

 ちなみに、この「ラジオ体操」は昭和3年に天皇陛下ご即位を記念し、国民の健康増進を目的として、郵政省簡易保険局が制定し、日本放送協会の電波にのせて全国に放送したのが始まりだという。その後、第二次世界大戦の影響を受けて、50年間国民に愛された放送を昭和22年8月31日に一時中断。戦後の復興と共に、ラジオ体操は再会され、昭和27年6月28日に中継放送再開の第一声を、ここ松葉公園から放送したとのこと。

 81年に及ぶ長い歴史をもつ「ラジオ体操」の、ルーツに触れることが出来る松葉公園。あまり広い公園とは言えないが、由緒正しき厳かな雰囲気を感じることが出来るはず。


▼情報

場所:東京都台東区松が谷 1-12-6

「柔道」発祥の地 「永昌寺」

 清洲橋通りに面して“稲荷町”交差点のすぐ近くの永昌寺が、日本が誇る「柔道」発祥の地。普段であれば、通り過ぎてしまうような至って普通のお寺。門をくぐり歩を進めると、左手に「講道館柔道発祥之地」と書かれた記念碑が見える。華奢な身体で、柔道らしきポーズを取ってみたが、発祥の地に相応しい迫力は出せず。

 1882(明治15)年、 講道館柔道の創始者 嘉納治五郎(1860~1938)が友人や門弟とともに稽古をはじめたところが, 当下谷永昌寺の書院であった。これが今日、世界各国に普及し国際的な広がりを持つ 講道館柔道の発祥とされている。

 永昌寺は浄土宗で 1558(永禄元)年、下谷長者町に創建。 1637(寛永14)年、現在地に移転した。1923(大正12)年には、大震災により当時の建物は焼失している。境内の「講道館柔道発祥之地」と刻む自然石の記念碑は、1968(昭和43)年10月、嘉納治五郎 没後30周年を記念し, 講道館が建立したという。


▼情報

場所:東京都台東区東上野5-1-2

「寄席」発祥の地 「下谷神社」

 東上野3丁目、浅草通り沿いにある、下谷神社(したやじんじゃ)が「寄席」の発祥地。1798(寛政10)年、初代三笑亭可楽が「風流浮世おとし噺」の看板を掲げ柳稲荷(現下谷神社)の境内で初めて寄席興行を行った。1998(平成10)年に記念石碑を建設。

 社殿の天井画は横山大観作。石碑には、正岡子規の詩「寄席はねて上野の鐘の夜長哉」を、人間国宝・五代目柳家小さんの文字で彫られている。ただ、「寄席発祥の地」として訪れるだけでなく、歴史的に価値のある様々な物に触れることも出来そうだ。

 寄席といえば、ご覧のポーズという事で満面の笑みを浮かべてみたが、観客は誰一人おらず、ただ薄ら寒い雰囲気だけが襲った。


▼情報

場所:東京都台東区上野 3-29-8

「小倉アイス」発祥の店「みつばち」

 上野には女性も喜ぶスイーツ発祥のお店がある。2009(平成21)年に創業100周年を迎えた「小倉アイス」発祥の店である「みつばち」は、行列が並ぶほどの人気店。創業は1909(明治42)年。

 飢えた子供のようにテークアウトで「小倉アイス」(250円)をいただく。サクサクとした軽い食感の最中と、甘さ控えめながら、小豆の旨味が凝縮された上品な味に舌鼓を打つ。こんなに美味しい小倉アイスは食べたことがない。100年の歴史を感じさせる、まさに歴史のある上野らしい絶品スイーツ。

 また、イートインもでき、主なメニューは「小倉あんみつ・みつ豆」(570円)、「小倉かのこ」(500円)、「小倉白玉」(520円)、「コーラフロート」(500円)、「黒糖アイス」(400円)、夏限定の「かき氷」(600円~)など。


▼情報

場所:東京都文京区湯島3-38-10
TEL:03-3831-3083
営業時間:売店 10時~21時、喫茶店 10時~20時。

発祥のデパート「上野松坂屋」

 最後は、発祥のデパートこと「上野松坂屋」からお届け。創業1768年という由緒ある歴史をもつ老舗デパートにはいくつもの発祥がある。

デパートの渡り廊下

 複数の建物に分かれているデパートでよく見られる「渡り廊下」は「上野松坂屋」が発祥。現在は本館と新しい南館を繋ぐ。写真のピンク色のパンダは上野松坂屋のマスコットキャラである「さくらパンダ」。最近では名古屋本店や静岡店など全国の松坂屋のイベントに参加するまでになったという。。

お子様ランチ

 そして、こちらが「上野松坂屋」発祥の「お子様ランチ」。1931(昭和6)年に当時の「大食堂(現在はファミリーレストラン)」で、日本で初めてお子様ランチの提供を開始した発祥店として知られている。提供開始をして80年の間に、時代に合わせた商品改良が行われているという。

エレベーターガール

  最後に紹介するのは「上野松坂屋」発祥のエレベーターガール。1929(昭和4)年に本館再建に合わせて日本初のエレベーターガールを導入した。現在では専属のエレベーターガールはおらず、今回は元エレベーターガールの方に撮影に協力していただいた。もし、全く女性に免疫のない状態でエレベーターガールと2人きりになってしまったら…と考えると階数どころの騒ぎではなくなってくるだろう。このままエレベーターが止まってしまえばいいのに・・・・


▼情報

場所:東京都文京区湯島3-38-10
TEL:03-3831-3083
営業時間:売店 10時~21時、喫茶店 10時~20時。

【編集後記】

 いかがでしたでしょうか。意外な「上野発祥の地」をお伝えすることが出来たでしょうか。是非、参考にして上野を満喫していただければと思います。(柿次郎/オモコロ)

(文責:柿次郎/オモコロ、西田陽介/上野経済新聞)

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