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弥生美術館で「大伴昌司展」-ウルトラ怪獣の図解や未来の車など展示

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弥生美術館で「大伴昌司展」-ウルトラ怪獣の図解や未来の車など展示

「かわりだね怪獣のひみつ」工藤佳(水氣隆義)/画 「少年マガジン」(講談社)
昭和41年12月25日号 ©円谷プロ

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 根津の弥生美術館(文京区弥生2、TEL 03-3812-0012)で現在、「奇っ怪紳士!怪獣博士! 大伴昌司の大図解 展」が開催されている。

怪獣の絵が並ぶ様子

 少年雑誌の巻頭グラビアや図解記事の企画・構成・レイアウトなどを手掛けた大伴昌司の多様な仕事を紹介する同展。単独の回顧展が行われるのは東京では初となる。

 その仕事として一般に知られている「ウルトラシリーズ」に登場する怪獣の性格や体内構造を詳細に設定したグラビアは、大伴直筆のラフ、絵師による原画、印刷された誌面のそれぞれを展示する。

「大伴さんは、ビジュアルでどこまで情報を伝えられるか考えた人。ラフと原画を見比べるのも発見がある。昔から少年雑誌では戦艦など乗り物の仕組みを図解したものはあったが、怪獣を図解した人は初めて。そうやって理由付けすることにより、子どもたちは怪獣の能力や振る舞いに納得がいき、想像が広がったのでは」と学芸員の堀江あき子さん。

 怪獣図解のほかにも、運転レスで自動走行する車などが描かれた未来の想像図、「少年マガジン」での横尾忠則作品のレイアウト、参加していたSF同人誌や構成作家を担当したテレビ番組、海外のSFドラマを取り挙げた記事など、さまざまな仕事も紹介する。

 開催前日に開かれた内覧会には、101歳になる大伴の実母・四至本アイさんが出席。「昔から絵を描くのが好きな子だったが、私には見せなかった。見ると、干渉するなと怒られる。もし本人が健在だったら、このような展示はきっと開催できなかったと思う」と話す。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入場料は、一般=900円、大学・高校生=800円、中学小学生=400円。9月30日まで。

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