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都内「最後」の富士見坂、眺望の危機新たに-高層ビル計画浮上

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都内「最後」の富士見坂、眺望の危機新たに-高層ビル計画浮上

不忍通りに建設予定のマンションのシミュレーション画像(「富士見坂眺望研究会」作成 2012年8月25日)

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 地元住民らが展望保全の要請に動いている、東京都内で唯一地面に立って富士山が見える日暮里富士見坂(荒川区西日暮里3)が現在、新たな危機を迎えている。

 同坂は約6キロメートル離れた新宿区大久保の住友不動産が計画中の高層ビルによって眺望が損なわれる危機にある。これを受け世界遺産登録の審査などを行うユネスコの諮問機関イコモスや、地域住民による「日暮里富士見坂を守る会」が関連の周辺5区に向け保全の要請に動いていた。今回、同坂から約400メートル先(文京区千駄木3)で新たに高層マンション計画が浮上した。

 建設が予定されているのは不忍通り沿いの11階建ての高層マンションで、9月にも着工を予定している。「日暮里富士見坂を守る会」では「従来、文京区には眺望を損なう建築物の申請には事前の情報公開と建設検討を申し入れていただけに、ショックを受けている」と話す。完成すれば坂の真正面に立ちはだかり、富士見坂からの眺望を全面的に覆い尽くす可能性がある。

 「守る会」は着工予定日が迫る中、文京区に緊急要請し、同区は建設を請け負う生和コーポレーション(千代田区)への計画変更検討と話し合いの場の設定の要望書を送付した。「今後同じような事態の再発に備え、歴史的価値評価の高い眺望保全を含めた街の景観保全のためのガイドラインやルールの作成などが早急に望まれる。この富士見坂眺望危機の問題は、街に見合った建物の形態や規模について抜本的に考え直す必要性を突きつけているのではないか」と同会関係者。

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