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大震災・戦火にも耐えた根岸「矢島写真館」が閉店-95年の歴史に幕

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 入谷駅近く、金杉通り沿いの「矢島写真館」(台東区根岸4)が6月、閉店した。

 同店は1918(大正7)年に開業。洋風の建物は、1930(昭和5)年ごろ板張りの外壁をタイル張りに改装したが玄関や内部は大正期のまま。1階を住居、2階をスタジオとして使っていた。3代目店主の矢島薫さんは「95年間、関東大震災や東京大空襲の戦火にも耐え営業してきた。これも温かいご支援があったおかげ」と振り返る。

 震災や戦災に遭わなかった古い長屋や和風家屋が点在する金杉通りで洋館の装いの同店は特別な存在で、外観を撮影する道行く人の姿がよく見られ、地域ではなじみの光景として親しまれていた。「惜しんでくれて見学会を催したいという地元の声があったり、先代が撮影したポートレートを見せにきてくれたり、掲載紙の切り抜きをそっと玄関に入れてくれたり」と矢島さん。閉店について、「かつては活気があった写真館だがデジタルの時代となった。視力も落ち、後継ぎもなく、定年を過ぎたところで、まだ自分の体の動くうちに自分の手で幕を下ろそうと思った」と話す。

 今後、建物は解体取り壊しの予定。

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