谷中の雑貨店「紙と布」、着物や羽織をリメークし日傘に
谷中のさんさき坂上にある雑貨店「紙と布」(台東区谷中6、TEL 03-5832-9671)が、オーダーメード日傘の取り扱いを始めた。
紙と布製品を専門に扱う同店。店主の太宰幸彦さんは「日傘を手作りする作家さんと妻の妹がたまたま知り合いになり、紹介してくれた。うちは布と紙を専門にしているので、こうした商品があったら面白いと思い、取り扱いを始めた」と話す。
「布は店内で販売しているものでも、持ち込みでも構わない。実際、羽織でオーダーされた方もいる。だいたい羽織では日傘1本分、着物では2本分になる」とも。価格は11,880円から(布代別)。男性用もオーダーできる。
店頭では見本の日傘も展示している。「店にあるのを目にとめてくれる方が多く、素敵ですねとよく言われる。女性用で40センチ×50センチの布が8枚必要になり、持ち手の部分もオプション料金でいろいろな形から選ぶことができる。日傘の制作費と布代を合わせると安くない値段になってしまうので、最初はどうかなと思っていたが、30~40代の女性を中心に、外国人の方など予想以上に興味を持ってくれる方が多い」と太宰さん。
制作は作家さんが一人で行うため、注文から完成までは時間がかかる。「今はおよそ3カ月待ち。すぐ注文する方は少なく、どの布にするかじっくり考えるような商品なので、来年用にと検討してくれる方もいる。女性作家さんが作っているので、女性が好みそうな繊細さや細かなところまでの気遣いが好まれるのではないか。当店で取り扱っている布製品の中でも、日傘にしやすいよう裁断前の状態で仕入れられるようにしたり、オリジナルの布製品を開発していったりしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~18時。水曜定休。