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谷中のヒマラヤ杉を守る会、発足から1年-台東区と地権者に署名・要望書提出

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谷中のヒマラヤ杉を守る会、発足から1年-台東区と地権者に署名・要望書提出

現在も大きくそびえるヒマラヤ杉の木

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 谷中のランドマークとして知られるヒマラヤ杉伐採の危機をきっかけに立ち上がった「ヒマラヤ杉と寺町谷中の暮らしと文化、町並み風情を守る会」の発足から1年余りが過ぎた。

 ヒマラヤ杉は隣に店を構える「みかどパン」(台東区谷中1)現店主の祖父が戦前に植木鉢で育て始めたもので、樹齢90年にもなる。寺町の風景の中で大きな存在感を持ち、地域住民や観光客に親しまれてきた。昨年この土地がデベロッパーに売却され、ヒマラヤ杉が伐採される可能性が出てきたため、同会では伐採反対の署名活動を行ってきた。

 同会事務局の矢嶋桃子さんは、この1年の活動を「周辺のたくさんの店が署名用紙を設置した署名ステーションとして協力してくれたこともあり、地域の方や遊びに来てくださった方がたくさん署名してくださった。オンライン署名も行い、さまざまな地域の方が協力してくれた。SNSで影響力のある方が話題にしてくれたときには、1日に200人分近く集まることもあった」と振り返る。

 集まった署名は最終的に7092人分になった。「昨年12月には、台東区長宛に、ヒマラヤ杉を区の景観重要樹木に選定するよう盛り込んだ要望書と署名を提出した。5月には地権者のデベロッパーと会い、ヒマラヤ杉と隣接する建物を生かした形での開発を検討するよう盛り込んだ要望書と署名を渡すことができ、『できる限り協力したい』という言葉をいただけた」という。「ヒマラヤ杉が切られなければいいということではなく、この守る会は子どもからお年寄りまで安心して暮らせる街づくりをしていく目的で活動している。人の心が動くのは、木や建物があるからだけではなく、そこに人の営みが見えるから」とも。

 「この活動を通して、街の中のレトロな部分が良いと思っていても、守る人がいないとなくなってしまうということを感じた。署名運動を起こしたことで、ヒマラヤ杉の件について多くの方に知っていただけた。これが一段落したとしても、皆さんの意識を街づくりに向けてもらえる地ならしになったのでは。今後も谷中の暮らしやすい街づくりのために知恵を出し力を合わせていきたい」と話す。

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