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根津のギャラリーで博多人形師が個展-根津神社の主祭神モチーフに

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根津のギャラリーで博多人形師が個展-根津神社の主祭神モチーフに

ギリシャ彫刻のように筋肉隆々のスサノオ像

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 根津の「ギャラリー・マルヒ」(文京区根津2、TEL 03-5832-9911)で現在、人形師の中村弘峰さんによる個展「スサノオ 神々の肖像」が開催されている。

 中村さんは福岡の博多人形師の家に生まれ、東京芸術大学大学院修了後に父の中村信喬さんに師事し、現在は地元で人形師として活躍している。同展は初の個展となり、根津神社の主祭神であるスサノオノミコトをモチーフに作品を制作した。スサノオ像は日本古来の技法で作られていながら、まるでギリシャ彫刻のように筋肉隆々の造形になっている。

 「個展の話を頂いたときに、地元にまつわるテーマにしようと思い、根津神社について調べた。そして、主祭神であるスサノオノミコトをモチーフにした。日頃、父から『土地の力を借りろ』『人形師はニュートラルな受信体になれ』と言われている。その土地から受けた影響で新たな作品が生まれるという、いい考え方だと思う。そうあるためには、自分がすがすがしくないといけない。手を抜かずに作るという単純な誠実さが大事」と中村さん。

 「大好きなフランスの画家ギュスターヴ・モローが神話をモチーフに描いた絵に、『ヘラクレスとヒュドラ』というヘラクレスが9つの頭を持つ大蛇ヒュドラを退治するものがある。その話と8つの頭を持つ怪物、ヤマタノオロチを退治したとされるスサノオノミコトと話が酷似していると思った。イランの古代神話が元で各地に広まったものだという説があり、それが作品のインスピレーションのよりどころとなった。ギリシャ彫刻のような見た目だけれど、日本の神様なので木彫りに伝統的な胡粉(ごふん)で彩色をして日本古来の技法で作った。展示前には、根津神社の本殿でおはらいをしてもらった」と話す。

 「こういう形を作りたいというよりは、『見る人にこういう気持ちになってほしい』という思いで作っている。本展は神社の本殿のような、澄んでいる空気にしたかった。見る人にも、そう感じていただけたら」と話す。

 開館時間は11時~19時。入場無料。10月26日まで。25、26日には中村さんも在廊する。

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