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入谷の江戸菓子店、「幻の駄菓子」をばら売り-金花糖の新たな道探す

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入谷の江戸菓子店、「幻の駄菓子」をばら売り-金花糖の新たな道探す

「まんねん堂」で、ばら売りを開始した金花糖

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 東京メトロ日比谷線・入谷駅近くの江戸駄菓子店「まんねん堂」(台東区下谷2、TEL 03-3873-0187)は2月から、本店限定で「金花糖」のばら売りを始めた。

 「幻の駄菓子」と呼ばれる金花糖。原料は砂糖と水だけ。江戸時代の浮世絵にも登場し、おやつの他、ひな祭りや結婚式の引き出物に欠かせないものだった。現在ではその技術を継ぐ職人が減少し、残っているのは全国で20店ほどといわれている。東京でも最後の職人が十数年前に廃業し、同店社長の鈴木さんがその木型を譲り受けた。「歴史と伝統を絶やさず守る」(鈴木さん)ため自ら試行錯誤で金花糖の生産を始めて3年、ばら売り(1個216円~)にこぎ着けた。

 「ばら売りは本来の金花糖の販売方法。1個1個購入し、自分で選んだ金花糖をそっと持って帰って家にある一番いい平皿に盛り付けたり、竹かごに好きな型を好きなように『かご盛り』したりしていた。金花糖が衰退していくにつれセットアップして売られることが多くなり、購入する側が選べなくなってしまった」と鈴木さん。「その場で詰め合わせたり、1個1個販売したりするのは多少なりとも手間なので、売る側は楽なほうに流れる。金花糖の原点はばら売り。昔の販売を再現できたらと思い始めてみた」とも。

 「ご自身であれこれ選ぶ楽しみがいいようで、一般のパッケージ商品を買いに来たお客さまが懐かしがって選ばれていく」という。希望者にはかごも別売りしている。

 「現状はおひなさまの季節の需要が高いだけで、なかなか新たな使い方の提案ができていないが、うちの金花糖だけが後世に残ればよいとは思っていない。金沢も新潟も大分もどうにか作ってくれているうちに、金花糖の新しい活用方法を生み出したいと常々考えている。皆で新たな金花糖の道を切り開けたら」と鈴木さん。

 営業時間は9時30分~19時。土曜・日曜定休。

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