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根津のギャラリーで「空壺の人」展 器と陶器の人形が融合

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根津のギャラリーで「空壺の人」展 器と陶器の人形が融合

作品「空壺の人」と作家の高嶋英男さん

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 根津の「ギャラリー・マルヒ」(文京区根津2、TEL 03-5832-9911)で現在、高嶋英男さんによる個展「空壺の人(からつぼのひと)」が開催されている。

 高嶋さんは、多摩美術大学や東京芸術大学大学院で工芸・彫刻を学んだアーティスト。会場には、顔や足などに花瓶のような意匠を取りれた、陶器製の人型の作品が並ぶ。「みんなの思っている花瓶の要素やイメージを、人が一番注目する顔という場所に置き換えてみると、強制的に穴へと目がいくことになり、意識が引き寄せられる。実際に、見に来られる方はみな穴の中をのぞきこんでいく。自然と、人間はのぞきたくなってしまうものなのかもしれない」という。後頭部には、花瓶の底にある高台も作られている。

 表面は呉須による絵付けという陶芸のオーソドックスな手法を用い、金箔(きんぱく)で装飾。それらとは対照的なガサガサした質感のパーツがコントラストをつけている。「きちんと絵付けされたところと、ゴツゴツしたりガサガサしていたりヒビが入っていたりというような歪(ゆが)んだものを、同じ画面内で共存させたかった。金箔の部分を溶けて流れ落ちているようにしているのも、きれいさと違うイメージを融合させたいという思いがあった」と高嶋さん。

 絵付けの一部には、知人が描いた絵や図などを意匠の一つと捉えて自身の作品へと変換したものもあるという。「自分がやったことと他の人がやったことの境界線も、食器と芸術作品の境界線同様に、あまり気にならないところがある。そういうものが全部融合して、どちらでもあることによってどちらでもないものになるような感じは、常に意識している」とも。

 「まったく見たことがないものよりも、日常で見るものの視点をほんのちょっとずらすことで、『あれ?』と思うようなものになると、面白いと思っている。今回の個展でも、そうして生じる『違和感』を楽しんでいただけたら」と高嶋さん。

 開廊時間は11時~19時。入場無料。7月20日まで(13日は休廊)。

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