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国立西洋美術館、世界遺産登録から1カ月 常設展入館者3倍に

国立西洋美術館、世界遺産登録から1カ月 常設展入館者3倍に

国立西洋美術館外観

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 7月17日に世界遺産に登録された国立西洋美術館(台東区上野公園)常設展の入館者数が1カ月で例年の約3倍になっている。

 同館は近代建築の巨匠と呼ばれるル・コルビュジエによって設計され、1959(昭和34)年に完成。2007年にフランスから日本政府に「世界遺産」共同推薦の依頼を受け、約9年にわたり推薦書の提出や調査を繰り返し、2016年7月に登録が決まった。これにより日本の世界遺産登録数は20に、東京都としては初の文化遺産となる。

 今回登録されたのは7カ国17資産に及ぶコルビュジエ建築で、「国境を越えて20世紀の建築に多大な影響を与えた」ことが評価された。コルビュジエが提唱した近代建築の5原則は、吹き抜けになっている「ピロティ」、都会でも自然を感じられる「屋上庭園」、柱で建物を支えるために壁が不要となった「自由な平面」、開口部の大きな「横長の窓(水平連続窓)」、柱によって自由にデザインできるようになった壁「自由な正面(ファサード)」。

 中心から入り、作品が増えるに合わせらせん状に発展していく「無限発展美術館」という構想もコルビュジエの特徴。このアイデアは同館のほかにも、インドのアーメダバード美術館、チャンディガール美術館にも利用されている。19世紀ホールと2階展示室はスロープで結ばれており、同館の南川貴宣さんは「スロープによって徐々に見えてくる展示空間の変化が魅力」と話す。2階展示室の天井は白く塗られた高い部分と黒く塗られた低い部分が組み合わせられている。

 南川さんは「館内にはモネやルノワールなどの美術品も展示している。登録を機に西洋美術の名作に触れ、アートへの興味関心を深めてもらえる機会となれば」と期待を込める。

 開館時間は9時30分~17時30分(金曜は20時まで。土曜は常設展のみ20時まで)。月曜休館。常設展の料金は、一般=430円、大学生=130円、高校生以下無料。企画展の料金はホームページで確認できる。

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