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谷中でフィンランドの「記憶」映す写真と陶芸の展覧会 「違いの中にある光」表現

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谷中でフィンランドの「記憶」映す写真と陶芸の展覧会 「違いの中にある光」表現

谷中のHAGISOで開催されているでフィンランド写真展「インナー・ランドスケープス、トゥルク」

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 谷中の岡倉天心記念公園前にあるギャラリー「HAGISO」(台東区谷中3)で10月18日、フィンランドの町や人の記憶をテーマにしたアートプロジェクト「インナー・ランドスケープス、トゥルク」が始まった。

 同展は、フィンランドの写真家マルヤ・ピリラさんと、日本の陶芸作家ユニットSatoko Sai+Tomoko Kurahara(崔聡子さん、蔵原智子さん)によって2009年から始まったアートプロジェクトの巡回展。ドキュメンタリーの主題として頻繁に用いられる避難民やホームレスなどではなく、一般の人に焦点を当て、町や人の記憶を映し出すことをテーマとしている。2011年にはEUの文化交流事業「欧州文化首都」の「TURKU2011」公式プログラムの一環として、トゥルク城で最初の発表を行った。その後、タンペレ市、ユバスキュラ市とフィンランド国内を巡回し、今回、日本では初となる展示を行う。

 プロジェクトはフィンランドのトゥルク市に暮らす9人の高齢者にインタビューを行い、写真やビデオ作品、陶芸作品を制作するところから始まったもの。今後数年をかけて、谷中地域の高齢者へのインタビューやリサーチを行い、日本版を制作する予定。リサーチは、現代に暮らす市民の生活や歴史を調査する機関、現代常民文化研究所が行う。

 マルヤさんは、「カメラ・オブスキュラ」という撮影方法を用い、反転した外の風景を室内に映し出し、被写体と共に撮影した作品のほか、9組のモデルのインタビュー動画も公開。陶芸ユニットは、フォトアルバムの写真や日記、手紙などを陶器に転写させた作品を発表。これまでの展示では、特にモデルの家族が喜び、心を動かされて涙を流す人もいたという。崔さんは「身近な家族の歴史や街の中にある物語をすくい取り多くの人に伝えたい。作品を通じ、自身の物語を思い起こしてくれたら」と話す。

 日本に来たのが初めてというマルヤさんは「日本の全てが新しくて刺激的。日本でインタビューを行って対になる作品を作ることで、両国の違いが浮き出るのが楽しみ」と話す。崔さんは「国や言葉が違っても通じる大切な出来事がある。違いの中にある一筋の光のようなものを見つけ表していけたら」と思いを込める。10月23日・30日にはアーティストトークも開く。

 開館時間は8時~10時30分、12時~21時。アーティストトークは10時45分~11時30分。入場無料。11月6日まで。

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