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戦後の原風景をモチーフにした油彩展-東京芸大教授、退任記念で

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戦後の原風景をモチーフにした油彩展-東京芸大教授、退任記念で

「櫃田伸也:通り過ぎた風景展」作者の櫃田さん。作品搬入作業中に撮影。

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 東京芸術大学大学美術館(台東区上野公園)で11月11日より、東京芸術大学退任記念展「櫃田伸也:通り過ぎた風景展」が開催されている。

 櫃田さんは愛知県立芸術大学で教べんをとった後、母校である東京芸術大学油絵科研究室の教授として、数多くの若き才能を育ててきた。今回は同大学の退任を記念する大規模な展覧会。第28回安井賞受賞作品などの油彩約30点のほか、そのプロセスとなる櫃田さん自身のメモ書きやドローイング、雑誌の切り抜きや古い映画のパンフレットなども展示し、作家の作品に対する軌跡をたどる。

 櫃田さんが一貫して描き続けてきたのは、さまざまな風景画。画面は抽象的な形や、多様な線などが幾重にも重ねられ、不思議な空間を描いている。「僕が描く風景は、ごく普通の当たり前な風景で、子どものときに遊んだ多摩川沿いの原っぱだったり、誰もが見慣れた風景であると同時に、どこにもないあいまいな風景でもある」と自身の作品について話す櫃田さん。「僕は昭和16年生まれで、戦争の後の風景を見ている世代。あいまいな風景を描いているつもりでも、戦後の焼け野原を思い出しているのかもしれない」とも。

 同大学を離れるに当たり、櫃田さんは「まだ実感がわかない。愛知にいる時は森を見ていた。上野に来ても校舎の8階にある研究室からは森が見える。どんな場所でも地面は続いている」と、自身の歴史を振り返る。

開館時間は10時~17時。月曜休館(11月24日は開館)。観覧無料。11月24日まで。

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