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第2回「はらっぱ市」-谷中の自由空間で街と一体化したイベント

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第2回「はらっぱ市」-谷中の自由空間で街と一体化したイベント

毛糸のぬいぐるみ「メーちゃん」空さん、心さん作 ©Yusuke Higuchi

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 谷中「初音の道」通り沿いに開かれている屋外空間「貸はらっぱ 音地(おんぢ)」(文京区谷中7)で3月23日、同エリアを中心に活動している表現者たちと街が一体となって、地域の輪を作るイベント「はらっぱ市」が開催された。

 「貸はらっぱ 音地」は、2006年9月にスタートしたフリースペース。「谷中の街をのんびりと散策する人たちが、ふと足を止めて立ち寄れる空間」をコンセプトに、表現者たちのアイデア次第でどんな活用方法もできる自由な空間として誕生した。下町の情緒ある街並みをベースに、現代的なカルチャーが溶け込んだエリアにある「はらっぱ」には、仕切られる壁も天井もない。

 今回で2回目となる同イベントを主催した「刃砥ぎ堂」(豊島区)の管野さんは、昔ながらの砥石で包丁などの刃物を研ぐ名工。刃砥ぎを初める以前は魚河岸で働いていた。「この地域で活動する表現者の方やお店の方を含め、交流のある表現者さんたちと、この場所に集まってイベントを開くことができるのは本当にありがたい」と話しながら、谷中の街行く人たちの視線を集めていた。

 「アトリエ空心」(豊島区)所属アーティストで、共に小学生の空さんと心さんの姉妹は、色とりどりの毛糸で作られた手作りのぬいぐるみ「メーちゃん」を出品。企画・製作はもちろん、作品の地となる毛糸と目に使われているボタンの選定・色選びもすべて本人たちが行った。

 舞台装置製作も手がける「ステンドグラス工房 時屋」(豊島区)は、大型の作品製作時に余分となるステンドグラスを、同工房代表の榎本さんが自らの手でリメークしたものを、エコロジーな小物として出品。

 そのほか、骨董品や豆鉄などの日用雑貨を取り扱う「闇猫雑貨店」、3月24日で開店1周年を迎えた古本と古道具の店「不思議(はてな)」(千駄木2)、安心して口に出来る素材を使い、天然酵母パンを提供する「パリット フワット」(千駄木1)、「ニッポンの暮らし、楽しもう」をコンセプトに、厳選された和雑貨と古本を取り扱う「旅猫雑貨店」(豊島区)、介護保険サービスなどを運営するNPO法人「やすらぎ」(豊島区)が出店し、同イベントを新しいスタイルでの表現の場として大きくアピールした。

 「音地」の運営を手がける代表の牧住さんは、2回目を迎えた「はらっぱ市」について、「音地という空間は屋外ギャラリーを標榜した自由な場所であるだけに、許容される範囲も大きい」とした上で、「はらっぱ市」がいわゆるフリーマーケット会場という名前でくくられ、それが音地の色を染めてしまうのではないか」という思いを開催前に抱いていたという。しかし、その不安をかき消してくれたのは、同空間でイベントを開いた表現者からの「街売り」という言葉だった。

 「物を作りたい人がいる、何かを表現して形にしたい人がいる。それを手にして笑顔でいる人がいる。その笑顔や言葉でまた表現者としての気持ちがわき上がる人がいる。それが芸術であり、芸工の始まり。音地は会場ではなく、街そのものでありたい」と自信に満ちた口調でまとめた。

貸しはらっぱ音地

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