谷中のギャラリーで現代版画の企画展-銅版画約20点を展示
谷中のギャラリー「Jin Esprit+」(台東区谷中2、TEL 03-5814-8118)で1月30日より、現代アーティスト林知恵さんによる初の個展「休+SPACE」展が開催されている。
林さんは2008年に東京芸術大学大学院を修了したばかりの若手作家で、これまでにも「日本版画協会版画展」「大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ展」に出品するなどの経歴がある。初個展となる今回は「休息の空間」をテーマに、シュールながらもどこか休息感を感じられる銅版画約20点を展示している。
同ギャラリーの一杉さんは「日本の伝統的な版画の影響を受けながらも、韓国の作家として独特の表現を行なっていることから、今回の出展をお願いした」と話す。また、「大学院を修了したばかりながら既にクオリティーの高い表現を行なっている」と、林さんの活動を高く評価する。
同ギャラリーは独自の企画展を行なう企画画廊として、10年以上の歴史を持つ。これまでにも、「群馬青年ビエンナーレ」でグランプリを獲得した大矢加奈子さんや、「岡本太郎現代芸術賞」を受賞した若木くるみさんなど、まだ評価の定まっていない作家を中心に展示を行ってきた。ギャラリーのコンセプトについては、「現代に生きる作家とともに、新しい表現を一緒に創り出す場としていきたい」(一杉さん)と話す。
開廊時間は12時~19時(最終日のみ17時まで)。月曜・火曜休廊。今月14日まで。