東京国立博物館で「国宝 土偶展」-国宝土偶3点を含む67点展示
縄文時代早期から弥生時代中期の土偶とその関連資料などを展示する「国宝 土偶展」が12月15日より、東京国立博物館(台東区上野公園13)で開催される。
国宝 縄文のビーナス
同展は、イギリスの大英博物館で9月10日から11月22日まで開催される「THE POWER OF DOGU」の帰国記念展として開催されるもの。縄文時代早期から弥生時代中期の土偶とその関連資料を展示し、土偶の盛行から衰退までの過程をたどる。
展示するのは国宝指定された土偶3点を含む67点。土偶中心の展示だが、イノシシをかたどった土製品や、踊る女性が描かれた土器などの造形物や、それらに関連資料なども展示する。
国宝指定されている土偶はこれまでに発見された1万7,000点の土偶の中で3点のみで、それらが一堂にそろう展示は日本初となる。北海道唯一の国宝である「国宝 中空土偶」は内部が空洞で緻密(ちみつ)な文洋で飾られており、青森県で発見された「国宝 合唱土偶」は座り込み合唱する姿をかたどっている。長野県で発掘された「国宝 縄文のビーナス」は女性の身体を柔らかい曲線で表現さした土偶で、多産や豊作を願うものだという。
開館時間は9時30分~17時。入館料は、一般=800円、大学生=600円、高校生=400円、中学生以下無料。月曜休館。2010年2月21日まで。