国立博物館で「手塚治虫のブッダ展」-水樹奈々さんの音声ナビも
東京国立博物館(台東区上野公園)で4月26日より、特別展「手塚治虫のブッダ展」が開催されている。
ブッダ展開会式に参加した水樹奈々さん
手塚治虫が1972(昭和47)年から1983(昭和58)年まで12年間にわたって連載した漫画「ブッダ」の原画52点と関連する仏像約20点を展示する同展。手塚治虫の世界を手引きに、ブッダの生涯をたどる内容となっている。
同館学芸企画部長の松本さんは「当館140年の歴史において、漫画が並ぶのは初めてであり画期的な試み。展示する仏像を選ぶにあたり、漫画とともに相互に補完できるようなものを心掛けた」と話す。「これからも文化財と関わるようなマンガであれば積極的に並べていきたい」とも。
展示する主な仏像は飛鳥時代に製作された「菩薩半跏思惟像」、「摩耶夫人と天人像」、パキスタン・クシャーン朝で製作された「仏立像」、鎌倉時代の「仏涅槃(ねはん)像」など。
4月25日に開催した開会式には、同展の音声ガイドでナビゲーターを務める声優の水樹奈々さんが登場。「小さいころから憧れていた手塚先生の作品に関われてうれしい。展示室内は生きるエネルギーを感じられる。幅広い方々に楽しんでもらいたい」と話した。
開館時間は9時30分~17時。入館料は、一般=800円、大学生=600円、高校生=400円。6月26日まで。